スタッフブログ

1. 浜松市の屋根が痛みやすい理由を数字でイメージしよう

浜松市は、

• 瞬間風速が東京より 20％近く強い
   

• 紫外線の累積量が 8％ほど多い
   

• さらに 海岸 2 km 圏では塩分付着量が都市部の 6 倍
   

――という屋根にとっては正直三重苦の気象環境です。

要するに「強い風が吹き、日差しが強く、潮風まで当たる」ため、金属はサビやすく、塗膜は早く色あせ、棟板金や瓦は飛ばされやすい。

内陸都市より 1～2 年早くメンテ時期が来る、と覚えておくと判断を誤りません。

2. まず押さえるべき “三大メニュー” の位置づけ

屋根工事には大きく三つの選択肢があります。

1. 屋根修理（ピンポイント補修）
   破損した部位だけを直す「止血手術」のイメージ。棟板金が浮いた、瓦が数枚割れた、雨樋が外れた――といった局所トラブル向けで、費用は数万円から十数万円。工期は半日から 2 日以内が一般的です。ただし下地はそのままなので“延命”は 2～5 年程度。
    

2. 屋根塗装（延命＋遮熱＋美観）
   屋根材が健全で、塗膜だけが退色・チョーキングを起こしている段階に最適。50～80 万円前後で屋根全体を塗り直すと、防水性が回復し、遮熱塗料なら夏の室温が 3～5℃下がって電気代も 10～20％程度減ります。塗料のグレードで耐用年数が変わり、一般シリコンで約 10 年、フッ素で 15 年、高遮熱無機なら 18 年が目安。
    

3. 屋根葺き替え／カバー（根本リニューアル）
   屋根材や下地が寿命を迎えた、または雨漏りが何度も再発しているときは “フルリセット” が必要です。既存屋根を撤去して軽い金属屋根に替えると、建物重量が 50～90％減って耐震性が大幅にアップ。費用は 140～200 万円ほどですが、耐用 30～50 年と長く、断熱材や太陽光を一体化すると光熱費削減メリットも大きい。
    

この三つを**「傷の大きさ」「築年数」「今後その家に何年住むか」**で当てはめれば、最適解はおのずと絞り込めます。

3. 屋根修理を選ぶべきケースと費用感

• 棟板金のビスが浮いているだけなら 4 ～ 8 万円程度でビス増し打ちとシーリングが完了。
   

• 瓦が 10 枚以内割れている程度なら、差し替えと漆喰の部分詰め直しで 5 万円前後。
   

• 雨樋の一部破損や詰まりは、掃除付きで 2 ～ 5 万円。
   

火災保険の風災特約が使えると自己負担ゼロで直る例も多く、「まだ屋根全体を触るほどではないけれど雨漏りだけは止めたい」ときに最適です。

4. 屋根塗装で得られる 3 つの成果

1. 防水性能の回復
   スレートや金属屋根は塗膜がバリア。その膜を再生することで雨水が屋根材の内部へ染み込みにくくなり、下地劣化を 8 ～ 15 年先送りできます。
    

2. 遮熱・省エネ効果
   高日射反射率（TSR 60％以上）の無機遮熱塗料を選ぶと、真夏でも屋根表面温度が未塗装より 20℃前後低下。結果として小屋裏温度が 5℃近く下がり、エアコン設定温度を 2℃上げても同じ快適度が得られる、という実測データが複数あります。
    

3. 外観リフレッシュ
   色あせた屋根が新築同様によみがえるため、売却予定が 10 年以内にある場合は査定アップが期待できます。
    

注意点は「下地が腐っていたら塗っても意味がない」こと。ドローンで表面を、屋根裏で含水率を調べ、塗装で済むかどうかを確実に判断しましょう。

5. 葺き替え・カバーで “次世代仕様” にするメリット

• 耐震：瓦を下ろしてガルバリウム鋼板にすると屋根重量が 1/10 になり、地震時の揺れが体感でもわかるほど小さくなります。
   

• 断熱：野地板の上に遮熱シートと吹付けウレタンを組み合わせ、夏は輻射熱を 9 割カット、冬は暖房熱を逃さない構造に。
   

• 太陽光一体型：屋根材とフラット一体化した PV パネルは見た目がスマートで、取付けビス貫通部がないため雨漏りリスクも激減。
   

• 長寿命：立平葺きガルバ＋高耐候塗膜なら 30 年ノーメンテ。将来は再塗装だけで延命できます。
   

初期投資は大きいものの、補助金（耐震＋省エネ最大 290 万円）や太陽光売電、電気代削減を合算すると 7～10 年で黒字転換する世帯が多数です。

6. どう選ぶ？ 症状・築年数・住み続ける年数で絞り込む

1. 築 10～15 年／色あせのみ → まだ塗装で十分。
    

2. 築 20 年前後／割れやヒビは点在 → まず部分修理で延命し、数年後に塗装。
    

3. 築 25 年超／雨漏り発生・スレート層間剥離 → カバー工法を検討。
    

4. 築 35 年超／瓦で耐震評点 0.6 → 瓦撤去＋葺き替え＋耐震補強が最終的に最安。
    

5. 将来 20 年以上住む／光熱費を下げたい → 葺き替え＋断熱＋太陽光一体型が最も得。
    

7. 補助金・保険・ローンをフル活用する具体策

• **耐震補強補助（最大 90 万円）**は瓦を下ろして軽量屋根に替えると満額に近づきます。
   

• **住宅省エネ 2025 キャンペーン（最大 200 万円）**は遮熱塗料・断熱材・太陽光・蓄電池が対象。
   

• **浜松市リフォーム補助（10 万円）**は断熱やバリアフリーを組み合わせると取得しやすい。
   

• 台風・雹（ひょう）被害は 火災保険の風災枠で全額復旧できることも珍しくありません。
   

• 残りの自己負担は 金利 0.6％前後のリフォームローンを 10 年で組めば、遮熱＋太陽光による光熱費削減だけで返済を賄えるケースが多いです。
   

8. 2025 年の最新法規・新素材アップデート

• フルハーネス着用義務化で足場費がわずかに増加。
   

• 遮熱塗料の JIS 規格改訂 で粗悪品が市場から淘汰。
   

• ZAM® Eco など低炭素ガルバが補助対象に追加。
   

• 足場に荷重センサーを付けた スマート足場 IoT で安全性が向上。
   

工事費が微増する一方、性能と安全性は確実にアップしているのが 2025 年リフォーム市場の特徴です。

9. 成功事例から学ぶ「数字」と「声」

事例 1：スレートをカバー＋遮熱無機塗装

自己負担 95 万円、夏の 2 階室温が 5℃低下、冷房費 3 割減で 9 年で黒字。

事例 2：瓦を金属葺き替え＋太陽光 7 kW

補助金 280 万円を活用し自己負担 165 万円。売電と自家消費削減で 6.8 年で投資回収、耐震指数は 0.52 → 1.11 へ。

施主の声

「猛暑でも寝苦しくなくなり、子どもがぐっすり寝てくれる」
「地震保険料が下がって得した気分。もっと早くやれば良かった」

10. よくある質問 5 連発

1. 塗装で雨漏りは止まる？ → 下地が健全なら止まるが、穴や腐朽があると再発。必ず屋根裏を点検。
    

2. カバー工法は重くならない？ → 1㎡あたり 4～5 kg 増で構造に大きな影響はなし。
    

3. ドローン点検は近隣に迷惑？ → 事前説明・法令順守で騒音は家庭用掃除機程度。
    

4. 保証は何年？ → かえルーフは材料・施工・雨漏りすべて 15 年。塗装は塗膜 10～15 年。
    

5. 見積もりは何社？ → 最低 2 社。材料グレード・保証内容・写真報告を比較。
    

11. まとめ──情報・診断・補助金の三本柱で後悔ゼロへ

• まず 無料ドローン診断 で現状を可視化
   

• 症状とライフプランで 修理／塗装／葺き替え を選定
   

• 補助金・保険・ローン を組み合わせて自己負担を圧縮
   

• 地元実績・資格・保証 を満たす業者を選ぶ